子ども食堂「こどもば」
栄養満タンで美味しい、金曜の夜の食事

子ども食堂「こどもば」

(English version here)

子供が思いっきり遊んで、食べて、その姿を見守りながら親がホッと出来る場所がどれほど重要なのかは、10代の若者としてあまり考えたことはありませんでした。

幼い頃は、マクドナルドにある遊び場やジムにある子供向けセンターなどのような場所はありましたが、他の学校に通う子供達や他学年の子供達と一緒に遊び、栄養のある手作り料理を親と共に安く食べれるような場所はなかったです。「こどもば」さんの子ども食堂は幼い頃に行けたらよかったな、と思えるような場所でした。

こどもば子ども食堂は、地域の子供の育成や子育てなどに対する熱意と長年の経験によって作り上げられた子ども食堂でした。

「こどもば」というNPO法人がこどもば子ども食堂を開催しています。こどもばさんの目標は大まかに言いますと、子供達が寄り添うことの出来る居場所作りと地域一体で子供の育成を守ることです。目黒区を中心として、子ども食堂も含む、子育て支援講座や料理体験教室などの企画をされています。毎週火曜日17:30〜19:00(小学校高学年)と毎週土曜日17:45〜19:45(中学1・2年生)に​​目黒区中央町児童館との共催で学習支援もされているそうです!沢山の活動の中、こどもばさんの子ども食堂に注目しますが、他の企画もされていることをご承知頂ければ幸いです。

こどもば子ども食堂は中央町社会教育館で毎月平日の夜1回、上目黒住区センターで毎月平日の夜1回と毎月土曜日の昼1回(時間2部制、アポイント制)で開催されています。私は17:30から始まる中央町社会教育館の子ども食堂にお邪魔させて頂いたのですが、上目黒住区センターと中央町社会教育館を間違えてしまい、少し遅刻してしまいました、、、

調理室の前にあるホワイトボード+お菓子の並び

15分遅れて中央町社会教育館の調理室に到着して、一番最初に気が付いたのはカレーの香りでした。その夜の献立は、ポークカレー、野菜炒め、桃、汁物でした。ジャガイモやニンジンなどの具沢山なポークカレーの色合いが綺麗にアソートされていました。ポークカレーはもちろん、近くのパン屋さんから提供された、様々な種類のパンが後ろに並んでいるのを見たら、お腹がつい鳴ってしまいました。

近所のパン屋からのパン

子供と親が美味しくカレーを食べている姿の次に見かけたのは、調理室の前にあるホワイトボードでした。そのホワイトボードには、その夜の献立の具材はどこからの寄付なのかが書かれていました。目黒区の住民の方々からのお米やフードバンク目黒さんからの野菜などのご寄付によって作られた美味しい夜ご飯でした。こどもばは地域の方々からのサポートに恵まれている団体であることがすぐに伝わりました。そのような地域からの応援のおかげで、給食のない夏休み期間中に目黒区のお店と協力し、小中学生が100円でお店の料理を食べることが出来る素晴らしい企画をすることが出来たのだと思います。

献立を作るために、消毒や食器洗いを含めて、2時間ほど前からボランティアさん達が活動しているそうです。私がお邪魔させて頂いた日は様々な年代のボランティアさんが7名ほどいました。ご定年され、地域との交流を無くしたくないという方がいれば、社会教育についてもっと学びたいという大学生の方もいました。その中で特に目立ったのは、保育士達でした。

こどもばの代表の横山さんは保育士です。元々横山さんが団体を設立したきっかけは、子供の居場所の少なさが心配だったからだそうです。昔の「子供の会」のように、子供達が気軽に行って遊んだり、何か悩み事がある時に友達や大人達に寄り添ったりすることの出来る居場所が必要だと横山さんは感じていました。そこで、2015年に「子供の居場所」の略として、「こどもば」という団体を作りました。最初の頃は祝日に遊び場を作ったり、イベントの開催をしたりなどをしていたのですが、2016年に、食事を通じた居場所作りに挑戦し、こどもば子ども食堂を始めたそうです。

横山さんがどれほど子供達の幸せと育成を優先しているのかがすぐに分かりました。私の取材よりも、子供達が調理室でしっかり食べているか、子供達が遊び場で楽しく時間を過ごしているか、そして両親が落ち着いて食事をしているかを最優先にしていました。そのように、子ども食堂の状況をしっかり確認している横山さんの姿は保育士としての熱意が湧き出ていました。横山さんにとって子ども食堂とは、「保育士としての仕事の延長」だそうです。

両親達は他の人の美味しい手作り料理を食べれてとても嬉しそうで、ホッとしていました。子供達も学校外で他の子と一緒に話したり、遊んだりすることが出来てとても嬉しそうでした。小学校2年生の女の子2人によると、子ども食堂を通じて小学校と学年が同じではない友達を「いっぱい、いっぱい」作ることが出来たそうです。みんなが落ち着いてホッとしている姿を見ていると、こどもば子ども食堂が作った居場所はとても幸せな場所だと思いました。子育ての知識が沢山ある保育士やボランティアの元で、親子揃って安心出来る居場所があるということはとても重要なことだと思いました。

コロナ禍で解散してしまった子ども食堂が多々あった中、会場を定期的に確保することや沢山のご寄付を頂くことが出来ているということは、こどもば食堂が地域の方々から本当に信頼され、愛されている証拠ではないでしょうか。こどもば子ども食堂は目黒区の地域の方々やボランティア達などの子供の育成に関する熱意によって7年間続けて活動することが出来たのだと思います。今後も、こどもば子ども食堂が同じ様に居場所を作っていけるよう、応援しています。

こどもば子ども食堂に興味をもった方は以下のこどもばさんのウェブサイトを通じてカレンダーをご覧になって下さい、お問い合わせフォームはウェブサイトに記載されていますが、メールでのご連絡は以下のメールになります。

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